エマ(5)
2005/04/03 22:04 Books
内容は純粋なラブストーリです。その他の何ものでも無いのですが、とにかく作者のメイドへの思い入れが半端じゃない。背景がしっかりしているので、安心してストーリにはまっていける構図がそこにあります。しかも巻数が進むにつれてだんだん描き込みが精緻になっていくという...。
コマ割りはかっちりしており、コマをはみ出る絵は一枚もありません。お話も淡々と進むので、非常に全体的に落ち着いた雰囲気があって、これもまた保守的な英国調の雰囲気を醸し出している要因でしょうか。ふつうコマ割りが大きな絵は、激しい場面が多いのでややもすると粗い画調になりがちですが、「エマ」では描き込みがさらに細かく、精緻になって行くという...特に小さなコマ割りの中の目立たないカーテンや壁紙などの柄を、スクリーントーンも使わず手書きでカリカリ書いている辺りを見ると感動すら覚えます。作者は本当にメイドを描くのが好きなんだなぁ…。
作者は新人の森薫という女性です。まさかこの歳でベタのラブストーリにはまることになろうとは思いませんでしたが、これも作者の思い入れと、画力の裏付けがあっての事だと思います。
意外に話の展開が早くて5巻で佳境に入ってきた感もありますが、サイドストーリ等で長く続けて欲しいものです。
コマ割りはかっちりしており、コマをはみ出る絵は一枚もありません。お話も淡々と進むので、非常に全体的に落ち着いた雰囲気があって、これもまた保守的な英国調の雰囲気を醸し出している要因でしょうか。ふつうコマ割りが大きな絵は、激しい場面が多いのでややもすると粗い画調になりがちですが、「エマ」では描き込みがさらに細かく、精緻になって行くという...特に小さなコマ割りの中の目立たないカーテンや壁紙などの柄を、スクリーントーンも使わず手書きでカリカリ書いている辺りを見ると感動すら覚えます。作者は本当にメイドを描くのが好きなんだなぁ…。
作者は新人の森薫という女性です。まさかこの歳でベタのラブストーリにはまることになろうとは思いませんでしたが、これも作者の思い入れと、画力の裏付けがあっての事だと思います。
意外に話の展開が早くて5巻で佳境に入ってきた感もありますが、サイドストーリ等で長く続けて欲しいものです。