Mail.app
Mail.appで画像ファイルの添付
2011/08/20 16:41 Mac OS X
OS X LionのMail.app 5.0で、JPEG、PNG、GIFなどの画像ファイルを送信するときの問題点とその解決策をレポートしよう。
ThunderbirdからMail.appへ移行して日が浅いので、他のメーラ、特にWindowsのメーラとの互換性は気になるところである。日本語の扱いについては既報通り、LetterFix plug-inでほぼ解決を見たが、次はやはりよく問題になる添付ファイルについてだ。
Mail.appは、「編集>添付ファイル」で「常に Windows 対応の添付ファイルを送信」、「常に添付ファイルをメッセージの最後に挿入」にチェックを入れることで、他のメーラとの互換性を維持している。ところがMail.app 5.0ではこのオプションを使っても、JPEG、PNG、GIFなどの画像ファイルを送信した場合、受信したメーラによってはその画像を見られない…というトラブルが起こる可能性がある。
Mail.app 5.0から画像ファイルを添付すると、自動的にマルチパートのメールが作成される。1つは標準テキストやプレーンテキストのメールであり、もう1つはHTMLメール。そして画像ファイルは、Content-Disposition: inline というヘッダでHTMLメールに貼り付けられてしまう。結果として、このメールを受信した人は、画像ファイルをHTMLメールでしか見ることができない。プレーンテキストのメールの方からは画像ファイルがあることが分からなくなる。
もちろん受信者側のメーラが、HTMLメールの方を優先表示したり、プレーンテキストのメールから画像ファイルだけを保存できるような仕組みを持っていれば問題は起きない。だが現実はそんなに甘くない。セキュリティ対策のためHTMLメールを標準にすることはあまりないし、Thunderbird 6.0のようなメジャーなメーラでもプレーンテキストのメールからこのインライン画像ファイルを見ることどころか、存在することも分からない。
その解決方法であるが、Content-Disposition: attachment というヘッダを付けて画像ファイルを送れば、プレーンテキスト側のメールでも添付ファイルの存在を確認できるようになる。ところがこのヘッダを切り替えるオプションがMail.appにはないのだ。リッチコンテンツのメールを書きなさいというAppleの意図的な仕様か、あるいはプログラマが単に気が利かないだけなのか…(たぶん前者のような気がする…)。
いずれにせよ唯一の解決策は、Attachment Tamerというシェアウェアをインストールすることである。
Attachment Tamerは、添付ファイル送信時の問題だけでなく、長いファイル名の添付ファイルを受信しても省略せずにファイル名を表示してくれたり、画像のインライン表示を抑制したりもできる。歴史の長いシェアウェアであると同時に、Lionの正式リリース前にLion対応もしており信頼性もそれなりである。$14.99だが、円高のおかげで日本円なら1,216円。何ともならないよりはまし…かぁ。
ThunderbirdからMail.appへ移行して日が浅いので、他のメーラ、特にWindowsのメーラとの互換性は気になるところである。日本語の扱いについては既報通り、LetterFix plug-inでほぼ解決を見たが、次はやはりよく問題になる添付ファイルについてだ。
Mail.appは、「編集>添付ファイル」で「常に Windows 対応の添付ファイルを送信」、「常に添付ファイルをメッセージの最後に挿入」にチェックを入れることで、他のメーラとの互換性を維持している。ところがMail.app 5.0ではこのオプションを使っても、JPEG、PNG、GIFなどの画像ファイルを送信した場合、受信したメーラによってはその画像を見られない…というトラブルが起こる可能性がある。
Mail.app 5.0から画像ファイルを添付すると、自動的にマルチパートのメールが作成される。1つは標準テキストやプレーンテキストのメールであり、もう1つはHTMLメール。そして画像ファイルは、Content-Disposition: inline というヘッダでHTMLメールに貼り付けられてしまう。結果として、このメールを受信した人は、画像ファイルをHTMLメールでしか見ることができない。プレーンテキストのメールの方からは画像ファイルがあることが分からなくなる。
もちろん受信者側のメーラが、HTMLメールの方を優先表示したり、プレーンテキストのメールから画像ファイルだけを保存できるような仕組みを持っていれば問題は起きない。だが現実はそんなに甘くない。セキュリティ対策のためHTMLメールを標準にすることはあまりないし、Thunderbird 6.0のようなメジャーなメーラでもプレーンテキストのメールからこのインライン画像ファイルを見ることどころか、存在することも分からない。
その解決方法であるが、Content-Disposition: attachment というヘッダを付けて画像ファイルを送れば、プレーンテキスト側のメールでも添付ファイルの存在を確認できるようになる。ところがこのヘッダを切り替えるオプションがMail.appにはないのだ。リッチコンテンツのメールを書きなさいというAppleの意図的な仕様か、あるいはプログラマが単に気が利かないだけなのか…(たぶん前者のような気がする…)。
いずれにせよ唯一の解決策は、Attachment Tamerというシェアウェアをインストールすることである。
Attachment Tamerは、添付ファイル送信時の問題だけでなく、長いファイル名の添付ファイルを受信しても省略せずにファイル名を表示してくれたり、画像のインライン表示を抑制したりもできる。歴史の長いシェアウェアであると同時に、Lionの正式リリース前にLion対応もしており信頼性もそれなりである。$14.99だが、円高のおかげで日本円なら1,216円。何ともならないよりはまし…かぁ。
Mail.appへ移行 - さらばThunderbird
OS X Lionのリリースを機に、メール環境をThunderbirdからMail.appへ移行した。
Thunderbirdの利点は、日本語メールにおいてPCとMacとの間で完全な互換性を有する点、さらにPCとMac間(おそらくLinuxも含む)でメールの共有や移行が容易である点などであろうか。またFirefoxと同様、Add-onによる機能拡張も可能なことも愛用し続けてこられた理由の一つだった。しかしさすがにアプリケーションそのものの設計が古いことが災いし始めている。
まず、mbox形式のメールボックスはSpotlight検索との相性が悪い。Spotligt検索用に1メール1ファイルのテンポラリファイルをわざわざ生成するという付け焼き刃の対応により、ディスク容量を圧迫する事態となっている。これが理由かどうか分からないがメール数が多くなると起動がひどく遅い。Thunderbirdは高速検索用に独自の検索インデックスを持っているのでさらに無駄である。
折しもMozillaによる開発体制の方針転換により、ついこの間まで3.1.xだったのに、一気にThunderbird 6.0がリリースされることとなった。OS X版では起動速度が大幅に改善されているのだが、愛用してきたかなりマイナーなAdd-onが一つも使えなくなってしまった。Firefoxと違ってもともとAdd-on開発者が少ないため、今後これらのバージョンアップはほとんど望めないだろう。
一方、Mail.appの最大の弱点は日本語まわりの処理。Mail.app 5.0になってもほとんど改善は進んでいないのだが、さまざまな人々の努力の甲斐あって内部の解析が進み、パッチが提供されるようになった。今では LetterFix plug-in 一本さえあれば、機種依存文字の表示・入力や日本語エンコーディングのバグをほぼ実用レベルで解決できる。
何よりもOS標準のアプリケーションであることに安心感がある。SpotlightやWebkitとの連携など、OSと深く結びつくことにより使い勝手が大幅に向上している。QuickLookでURLをプレビューするのは、リンク先がどんなページかチラ見するのにとても便利である。
Mail.appへのメールボックスの移行はとても簡単であった。「ファイル>メールボックスを読み込む…」で「mbox フォーマットのファイル」を選んで変換すればよいだけ。メールの消失は起こらなかった。クリーンアップせずに読み込んだメールボックスで、逆に削除したはずのメールが復活してしまったりしたが、これは仕方がないかなぁ。
Thunderbirdの利点は、日本語メールにおいてPCとMacとの間で完全な互換性を有する点、さらにPCとMac間(おそらくLinuxも含む)でメールの共有や移行が容易である点などであろうか。またFirefoxと同様、Add-onによる機能拡張も可能なことも愛用し続けてこられた理由の一つだった。しかしさすがにアプリケーションそのものの設計が古いことが災いし始めている。
まず、mbox形式のメールボックスはSpotlight検索との相性が悪い。Spotligt検索用に1メール1ファイルのテンポラリファイルをわざわざ生成するという付け焼き刃の対応により、ディスク容量を圧迫する事態となっている。これが理由かどうか分からないがメール数が多くなると起動がひどく遅い。Thunderbirdは高速検索用に独自の検索インデックスを持っているのでさらに無駄である。
折しもMozillaによる開発体制の方針転換により、ついこの間まで3.1.xだったのに、一気にThunderbird 6.0がリリースされることとなった。OS X版では起動速度が大幅に改善されているのだが、愛用してきたかなりマイナーなAdd-onが一つも使えなくなってしまった。Firefoxと違ってもともとAdd-on開発者が少ないため、今後これらのバージョンアップはほとんど望めないだろう。
一方、Mail.appの最大の弱点は日本語まわりの処理。Mail.app 5.0になってもほとんど改善は進んでいないのだが、さまざまな人々の努力の甲斐あって内部の解析が進み、パッチが提供されるようになった。今では LetterFix plug-in 一本さえあれば、機種依存文字の表示・入力や日本語エンコーディングのバグをほぼ実用レベルで解決できる。
何よりもOS標準のアプリケーションであることに安心感がある。SpotlightやWebkitとの連携など、OSと深く結びつくことにより使い勝手が大幅に向上している。QuickLookでURLをプレビューするのは、リンク先がどんなページかチラ見するのにとても便利である。
Mail.appへのメールボックスの移行はとても簡単であった。「ファイル>メールボックスを読み込む…」で「mbox フォーマットのファイル」を選んで変換すればよいだけ。メールの消失は起こらなかった。クリーンアップせずに読み込んだメールボックスで、逆に削除したはずのメールが復活してしまったりしたが、これは仕方がないかなぁ。
改良進むMail.app
2004/03/19 21:35 Mac OS X
Mail.app転び
2004/04/07 21:08 Mac OS X
Thunderbirdどころか、1.7系のMozilla Mail for MacOS Xの添付ファイルの不具合はしばらく直りそうにないので、Mail.appに転向しちまったぃ。 >> 続きを読む...
Thunderbird 0.6がリリースされたけど
アイコンがFirefox 並みにかっこ良くなり、MacOS X用テーマがAquaに合った洗練されたものになり、さらに新着メールが届くとDockアイコンも変化するなど、MacOS Xへの親和性が高くなったThunderbird 0.6 であるが、v0.5から改悪された添付ファイル名の扱いは直らないまま。 >> 続きを読む...