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Spotlightで大量のエラーメッセージ

 前々回に報告したTime Machineの不具合(ではなかった)の報告の中で、Spotlightmdworker)が大量のエラーメッセージをコンソールに吐いていると書いた。これがバックアップの不具合の原因と思っていたのだが実はそうではなかったらしい。
 件のエラーメッセージは次のようなもの。

11/08/28 xx:xx:xx.xxx com.apple.mdworker.lsb.0: trying to parse date
11/08/28 xx:xx:xx.xxx com.apple.mdworker.lsb.0: got cur date
11/08/28 xx:xx:xx.xxx com.apple.mdworker.lsb.0: *** process 260 exceeded 500 log message per second limit - remaining messages this second discarded ***

 1秒間に500以上のログメッセージを出している、とまで警告されている。
 この原因についてなかなかそのものずばりの答えが見つからなかったのだが、米国のApple Discussionsの問答の中に
Thunderbirdなどのメーラを疑う回答が一つだけあった。
 そこで試しに、既に
Mail.appに移行したけども一応何かのために残してあったThunderbird 6.0のバッケージに納められている、Thunderbird.app/Contents/Library/Spotlight/Thunderbird.mdimporterを無効にするため、Thunderbird.mdimporter.disabledと名前を変更してフォルダに変えてしまった。
 そうするとあら不思議、大量のエラーログはそれ以後まったく出なくなったではないか。正確なところは不明だが、
Thunderbird.mdimporterLionにきちんと対応できていないのかも知れない。
 そもそも
Thunderbirdは独自に高速検索エンジンを内蔵しているためアプリケーション本体はSpotlightを必要としない。またSpotlightに無理やり対応させるために、本来のメールボックス以外に1ファイル1メール形式の.mozemlという拡張子ファイルまで生成するのでディスクの無駄なんだよね。Mail.appへ移行した理由の一つがこれなんだよ。もう移行しちゃったんだからいいんだけどね~
 長年愛用してきたメーラだけに最近の開発状況なども見ているとちょっと寂しいかな…

Mail.appへ移行 - さらばThunderbird

 OS X Lionのリリースを機に、メール環境をThunderbirdからMail.appへ移行した。

 
Thunderbirdの利点は、日本語メールにおいてPCとMacとの間で完全な互換性を有する点、さらにPCとMac間(おそらくLinuxも含む)でメールの共有や移行が容易である点などであろうか。またFirefoxと同様、Add-onによる機能拡張も可能なことも愛用し続けてこられた理由の一つだった。しかしさすがにアプリケーションそのものの設計が古いことが災いし始めている。
 まず、mbox形式のメールボックスは
Spotlight検索との相性が悪い。Spotligt検索用に1メール1ファイルのテンポラリファイルをわざわざ生成するという付け焼き刃の対応により、ディスク容量を圧迫する事態となっている。これが理由かどうか分からないがメール数が多くなると起動がひどく遅い。Thunderbirdは高速検索用に独自の検索インデックスを持っているのでさらに無駄である。
 折しも
Mozillaによる開発体制の方針転換により、ついこの間まで3.1.xだったのに、一気にThunderbird 6.0がリリースされることとなった。OS X版では起動速度が大幅に改善されているのだが、愛用してきたかなりマイナーなAdd-onが一つも使えなくなってしまった。Firefoxと違ってもともとAdd-on開発者が少ないため、今後これらのバージョンアップはほとんど望めないだろう。

LetterFix for Mail.app
 一方、Mail.appの最大の弱点は日本語まわりの処理。Mail.app 5.0になってもほとんど改善は進んでいないのだが、さまざまな人々の努力の甲斐あって内部の解析が進み、パッチが提供されるようになった。今では LetterFix plug-in 一本さえあれば、機種依存文字の表示・入力や日本語エンコーディングのバグをほぼ実用レベルで解決できる。
 何よりもOS標準のアプリケーションであることに安心感がある。
SpotlightWebkitとの連携など、OSと深く結びつくことにより使い勝手が大幅に向上している。QuickLookでURLをプレビューするのは、リンク先がどんなページかチラ見するのにとても便利である。

 
Mail.appへのメールボックスの移行はとても簡単であった。「ファイル>メールボックスを読み込む…」で「mbox フォーマットのファイル」を選んで変換すればよいだけ。メールの消失は起こらなかった。クリーンアップせずに読み込んだメールボックスで、逆に削除したはずのメールが復活してしまったりしたが、これは仕方がないかなぁ。

read_mbox

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 Thunderbird 3.0が正式リリースとなった。前回レポートしたRC1リリースが11/25、12月に入ってすぐ(12/2)にRC2のリリースがあり、あまり変わらないなぁと思っていたら、1週間後の12/9に立て続けに正式リリースとなった。それだけ十分にテストされてきたということなのか?まぁ、確かに特に大きな不具合もなくスムーズに動いているのは好ましい。キャッチフレーズは「Windows 7 対応メールソフトの決定版」ですか。ふぅむ、「Snow Leopard 対応メールソフトの決定版」では確かにインパクトはないな。
 正式リリース直後はWebとの連携が取れておらず、Mac OS X版ではヘルプメニューの新着情報やリリースノートがRC2版のものが表示されたりした(今は問題なし)。どういうわけかWindows版は問題なかったけれどね。また、あまりに素早くバージョンアップされたので、アドオンのバージョンアップが追いついていない。ようやっと今日くらいから「おすすめのアドオン」が表示されるようになった。
 などなど、やや勇み足の感も否めないThunderbird 3.0であるが、なにより検索が素晴らしい。試しにいくつかのキーで検索してみるとあっという間に出るわ出るわ、過去の歴史が…。これまでほぼ死蔵状態だった過去メールが、貴重な資産へと変化したわけである。

Thunderbird 3 RC1 on Mac OS X

 Mac OS Xのメーラはあまり選択肢がない。その中でThuderbirdを使う理由はただ2つ、日本語メールで最も文字化けを起こしにくいこと、それとオープンソースであることだ。実はこの2点は関連性が高い。メールで使われる日本語コードは、デファクトスタンダードや規格だけでなく、ドロドロした歴史的な経緯などもあって複雑になりきっているため、オープンソース・コミュニティがやいのやいのやって熟成してきたThunderbirdであるがこそ、信頼性が高くてかゆいところにも手が届くという訳。OS標準のApple Mail.appはアップルが全くやる気がないためか、開発者がそんな日本語コードの扱い方の機微を知らないためか、Snow Leopardになっても未だに条件によっては文字化けを起こしてしまう。
 とは言え、Thunderbirdがベストソリューションかと問われれば、これまではそうでもなかった。Thuderbird 1.xはMozillaから取りあえず分離した版だったし、2.xでは市販のメーラと同等レベルまで機能強化が行われてきたが、動作はもっさり重いし、検索は遅いし検索漏れは起こすしなど、日本語を扱う以外のところで問題や不満が多々あった。また、順調にバージョンアップされるFirefoxと比べると遅々として開発が進まない。
 そんなところにようやくリリースされたThunderbird 3 RC1だが、これがなかなかよい。まだ評価版とは言えきちんと日本語化されているし、Mozilla時代から引きずる古いコードの一掃が功を奏したのか動作がキビキビしており使っていて気持ちよいのだ。新実装の検索機能は、日本語もあっという間に検索する上、Spotlightにも正式対応している。アドレス帳はようやく(ホントにようやく)Mac OS X標準のアドレスブックと統合され、そのデータを透過的に利用できるようになった。ただタブ機能はメーラにはあんまりいらないとは思うのだけれど…。
 あとは、2.xで使い慣れたお気に入りのアドオンがThunderbird 3に対応してくれるのを気長に待つだけ。もともとFirefoxに比べてThunderbirdのアドオンは数が圧倒的に少ないのだが、Add-ons for Thunderbirdを見る限り予想よりも早く対応が進んでいるようだ。
 最近メーラはあまりニュースにはならないけれど、正式リリースが待ち遠しいなぁ。