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iPadとMobileMeで画像処理(TouchRetouch HD)

 画像処理に特化したiPad用アプリが登場してきたので、もう高価なPhotoshopいらん、というお話。
 たいていのレタッチ作業はMacの
Pixelmetorでこなせるようになったが、今はやりの写真に写った邪魔な人物を消しちゃうフィルタがないので、やっぱりPhotoshop CS5はいいなぁ、と羨んでいたけど、よく考えればiPadってかなり優秀じゃね?と一気に方針転換してみた。
TouchRetouch HD.app
 使う画像処理アプリはTouchRetouch HD.app。画像から特定の範囲のオブジェクトを消してしまう機能だけを持つアプリである。最新のPhotoshop CSにも「コンテンツ対応の塗りつぶし」として実装されているが、お値段の桁が何桁も違う。
薬師寺薬師寺_加工済
 まず準備した薬師寺の写真(左)から、手前の方にいる3人の人物を消す処理を行う。作業自体は簡単。人物を指で塗りつぶして消すだけ!オリジナルサイズの画像処理も可能なのでデータの劣化も最小限だ。
 加工済みの画像はiPadの写真.appのライブラリに保存されるので、普通ならMacとUSBで同期を取ってiPhotoに取り込む。でもそれだとフツーすぎて面白くないので、GoodReader for iPad.appの出番である。写真.appに保存した加工済みの画像を、GoodReaderに読み込んでこれをさらにMobileMeのWebDAVサーバにコピーしてしまう。それから先は、MacからMobileMeをマウントしてデータを回収するだけである。
 こうして取り込んだ画像が右の写真。元の写真はiPhone 3GSで撮影したもの。TouchRetouchで加工時に解像度を落としたので、若干色目が違うが手前の3人は見事に消せている。もうちょっと分かりやすい画像にすればよかったかねぇ。
 とにもかくにも、ここまでで使ったアプリは、
GoodReaderTouchRetouchだけ。両方足してもわずか230円である。MobileMeの代わりにDropboxなどのクラウドサービスを使うこともできるね。
 強力なMacと、高価なPhotoshopで何十万円もかけて画像処理をやる大艦巨砲主義はもう過去か。どんどんデフレが進んでいる感がありますなぁ。

Pixelmatorの画像処理が凄い

 画像加工ソフトといえば、Adobe Photoshopが定番中の定番だが、とても個人で買える値段じゃない(20万円って…)。奮発して買っても、(ちょっとしか機能アップしない割に)頻繁なバージョンアップにとても付いてけないんだよね。そう言えば、CS5でやっとCocoaに対応とか。出来の悪いFlashに限らず、AdobeのMac軽視は相変わらずですな。
Pixelmator
 これまでGimp.appとか、GraphicConverterで何とかしのいでは来たが、今話題のPixelmatorが海外のサイトで半額だったので、衝動買いしてみた。日本ではact2.comがこの円高に5,980円なんて値段で売っているのだが、ちゃんと日本語リソースも入ったダウンロード版が、海外のサイトからドルで買えば2,600円以下。Photoshopの1/100である。うーむ。
 まだ数回しか使ってないけど、とにかくフィルタが高速だ。今ホットなGPUを駆使したテクノロジー(Core Image)によって、リアルタイムのフィルタ処理が可能。GimpGraphicConverterで数秒待たされる処理でも、ヌルヌルと加工できるのは凄い…。ちなみに本体はMacBook Pro Early 2008なので、今となってはそんな高速なマシンではない。ImageMagickベースと言うが、全然別物のように感じるけどなぁ。
 操作方法もちょっと特殊である。マウスの
クリック&ドラッグでペイントや消しゴム、範囲選択などができるのは、なかなか良くできたインタフェースである。処理も高速なのですいすい作業でき、別次元の感覚である。とにかく軽いの一言。
 いやぁ時代は進むものですなぁ。iPhone、iPadのようにお手軽にアプリが使えるモバイル機器が幅を利かせる一方で、やっぱりMacやPCはこういう重たい作業をこなすために残っていくんでしょうな。裏を返せば、重厚な処理をこなすアプリケーションが必要なければ、自宅にデスクトップやノートは必要なくなるのかも知れないね。

InkscapeをSnow Leopardで安定させる

 オープンソースのベクトル画像編集ツール、Inkscapeを使いこなそうと四苦八苦中。Illustratorは個人ではとても買えないものね(買えたとしても毎年のバージョンアップお布施にはとてもじゃないがお付き合いできない)。
 Inkscapeもこまめにバージョンアップされているが、まだ0.47SVGを完全サポートするところまで行き着いていないらしいが、個人が普通に使う機能さえちゃんと動けばいいんだよね。その一方で「ちゃんと」にコツが必要だったりもする。
 以下、Snow LeopardInkscape 0.47を動かすときの注意点などをまとめておく。
  1. アプリケーション版(Inkscape.app)の起動を速くするには
     X11.appの環境設定で、セキュリティ>接続を検証をオフにしておく。Gimp.appの場合も有効の気がする。
  2. コピー/ペーストを有効にするには
     未だに標準のままではコピー/ペーストができない。
     X11.appの環境設定で、ペーストボード>CLIPBOARDが変更されたときにペーストボードをアップデートをオフにする。ただし、これをオフにしてしまうとMac OS XのアプリとX11アプリとの間でクリップボードを共有できなくなってしまう。その都度オン/オフしなければならないのが面倒ではある。
  3. Inkscape起動時にlocale設定エラーを抑止
     0.47では、Inkcape環境設定を切り替えれば、UIは日本語対応となる。ところがコンソール.appで起動ログを見ると、

    Setting Language: sjis.UTF-8
    Using the fallback 'C' locale.

    てな具合で、locale設定をミスっているので、ここは無理やりlocaleを書き換える。もう少しエレガントな方法もあるかも知れないけど
     /Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscapeというInkscape本体の起動スクリプトをvimなどのエディタで編集し、以下の2行をコメントアウト。

    #export LANG="`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | \
    # tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"

    その代わりに、次の行を追加。

    export LANG="ja_JP.UTF-8"

  4. テキスト入力でクラッシュするバグの回避
     これが一番頭痛の種。とにかくどんなテキストを入力しても、次のエラーを吐いてInkcapeが落ちてしまう。

    Gdk:ERROR:gdkinput-xfree.c:336:_gdk_input_grab_pointer: assertion failed: (input_window != NULL)

     この問題はMac OS Xに限らずLinuxでも起こっている模様。原因どころか対処方法もなかなか見つからなかったのだが、ようやくそれらしき方法をslashdotで発見。多言語サポート上の問題らしい。
     やり方は3.と同様にInkcapeの起動スクリプトを修正する。次の一行を追加するだけである。

    export GDK_NATIVE_WINDOWS=1

 以上で、ようやく気持ちよく動くようになった。まぁそれで描く絵のレベルが上がるわけでもないんだけれどねぇ。

お絵書きの練習

 Inkscapeの使い方を練習するために、「とある科学の超電磁砲」オープニングの1場面をトレスしてみました。ついでに、「Arts」のページも新設(左メニュー)。まだ一枚だけだけれどね。
 うーん、
Inkscapeをちゃんと使うのは初めてなんですが、なかなか難しいですねぇ。Illustratorと比べると軽快に動くのですが、意図とは違う動きをしてしまって困ります。使い方が悪いのか、バグなのか判然としないのが苦しいところ…。Mac OS XのInkscapeはX11上で動作しますが、突然ポインタが飛んだりもするのでMagic MouseとX11との相性が今一つのような気もします。
 1場面のトレスと言っても、エフェクトが思いっきりかかっているので、線や塗りの境界線、色はほとんど適当。毎日、1要素くらいずつちびちび描いたので3カ月くらいかかってますかねぇ。途中で0.47がリリースされて戸惑ったり…。でも、
Inkscapeだけでかなり行けることは分かりました。やってみたいこともあるんで、またゆっくりやります。

とある科学の超電磁砲

Graphic Converter 6.6日本語版

 Graphic Conveter 6.6がリリースされた。これまで通り本リリースにも最初から日本語リソースが含まれる。
 そして、日本語版にあったJPEG保存画面の不具合(既報)は解消された(下画面スクリーンショット)。
 またこの画面からは、6.6からの新機能である、JPEGロスレスフォーマット対応のラジオボタンも確認できる。このJPEGロスレスを指定すると、対応アプリケーションが少数であるため、TIFFを使用することを推奨するというダイアログが出る。当然だが、ファイルサイズも2倍くらいになるようだ。
 しかしGraphic Converter 6がリリースされてもう丸2年以上経つが、新OS対応だけでなく、新機能を追加しながらの無償バージョンアップを続けてくれるなんて本当にありがたい。
Graphic Conveter 6.6 スクリーンショット

GraphicConverter日本語版(続報)

 (さらに続報)Graphic Converter 6.6がリリースされ、少なくとも下記に報告するJPEG保存の不具合は解消された。
 ちょっと前に
報告したGraphic Conveter日本語版のその後について。
 
Lemke Softwareより、最新版となるGraphic Conveter 6.5.2がリリースされ、本家のホームページからダウンロードしたところ、初めから日本語リソースがバンドルされていた。これまではBridge 1でしか日本語版は入手できなかったので、ユーザから見ればこれは一つ前進と言って良いだろう。
 さて、肝心の日本語版の出来であるが、相変わらずほとんど(おそらくはまったく)改善されていない。一つの例としてJPEGで保存時のオプション画面を比べてみよう。上が6.5.2英語版、下が同じ6.5.2日本語版。日本語版では右下のオプションの一部が消えている…。一部の文字(「キャンセル」)が切れているとか、翻訳されていない行があるなどはかわいい方。
 JPEG保存はふつうに使うので気がついたが、この調子ですべての機能をチェックするわけにもいかないので、しばらくは日本語リソース(Japanese.lproj)をまるごと削除して英語版として使うのが無難だろう。




GraphicConverter日本語版は?

 GraphicConverterといえば、旧MacOSの時代から画像変換アプリの定番。昔のライセンスキーを探ってみたら、1998年のGraphicConverter 4が最古だった。11年以上も使い続けているシェアウェアは他にはない。MPUも68k、PowerPC、Intelと順次対応し続けており、根気強いサポートにはほんとうに頭が下がる。
 開発した
Lemke Softwareがドイツの会社というのも珍しい。そういえばシェアウェア登録した当時は、わざわざCD-ROMを郵送してくれた。ドイツからの郵便なんてそうめったにあるもんじゃないのでよく覚えている。同社はその名もレムケさんが1992年に設立、今や150万人のユーザがおり、インポート可能な画像形式は200以上、エキスポート可能な形式は80以上にまで進化している。「継続は力なり」をまさに体現したと言える。ただ、Universal Binary版でも旧MacOS版のI/Fを引きずっている箇所が残っており、Snow Leopardへの正式対応にはかなり手がかかるのではないだろうか。
 さて、このGraphicConveterの日本語版だが、一時期まさに「グラフィックコンバーター」の名前で国内パッケージ販売されたこともあったが、2003年頃から
Bridge 1で販売されるようになった。日本語訳はお世辞にも良いレベルとは言えない上、表示が切れたり、ひどいときは一部が文字化けしたり。しかしどういう訳だか、英語版とライセンスキーの互換性がないため、日本語化のクオリティはあきらめて、仕方なく使い続けてきたという経緯がある。
 ところがSnow Leopardのリリース直前あたりから少し様相に変化が…。まず、たぶんVersion 6.5から、日本語版とライセンスキーが共通となった。日本語版のライセンスで英語版も使えるということだ。また、最新版のVersion 6.5.1のリリースから1ヶ月経っても日本語版がBridge 1からリリースされない。初期の頃と違い、英語版でもきちんと日本語表示、入力ができるので、英語版で特に不都合はない。…というか、日本語版の不具合がなくなってかえってメニューとかは読みやすいかもなぁ…。
 日本語版に何が起こっているのか分からないけど、歴史あるソフトだけに、いい方向に進むことを祈る。