InkscapeをSnow Leopardで安定させる
2010/02/28 19:01 Mac OS X
オープンソースのベクトル画像編集ツール、Inkscapeを使いこなそうと四苦八苦中。Illustratorは個人ではとても買えないものね(買えたとしても毎年のバージョンアップお布施にはとてもじゃないがお付き合いできない)。
Inkscapeもこまめにバージョンアップされているが、まだ0.47。SVGを完全サポートするところまで行き着いていないらしいが、個人が普通に使う機能さえちゃんと動けばいいんだよね。その一方で「ちゃんと」にコツが必要だったりもする。
以下、Snow LeopardでInkscape 0.47を動かすときの注意点などをまとめておく。
Inkscapeもこまめにバージョンアップされているが、まだ0.47。SVGを完全サポートするところまで行き着いていないらしいが、個人が普通に使う機能さえちゃんと動けばいいんだよね。その一方で「ちゃんと」にコツが必要だったりもする。
以下、Snow LeopardでInkscape 0.47を動かすときの注意点などをまとめておく。
- アプリケーション版(Inkscape.app)の起動を速くするには…
X11.appの環境設定で、セキュリティ>接続を検証をオフにしておく。Gimp.appの場合も有効…の気がする。 - コピー/ペーストを有効にするには…
未だに標準のままではコピー/ペーストができない。
X11.appの環境設定で、ペーストボード>CLIPBOARDが変更されたときにペーストボードをアップデートをオフにする。ただし、これをオフにしてしまうとMac OS XのアプリとX11アプリとの間でクリップボードを共有できなくなってしまう。その都度オン/オフしなければならないのが面倒ではある。 - Inkscape起動時にlocale設定エラーを抑止…
0.47では、Inkcape環境設定を切り替えれば、UIは日本語対応となる。ところがコンソール.appで起動ログを見ると、Setting Language: sjis.UTF-8
Using the fallback 'C' locale.
てな具合で、locale設定をミスっているので、ここは無理やりlocaleを書き換える。もう少しエレガントな方法もあるかも知れないけど…
/Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscapeというInkscape本体の起動スクリプトをvimなどのエディタで編集し、以下の2行をコメントアウト。#export LANG="`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | \
# tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"
その代わりに、次の行を追加。export LANG="ja_JP.UTF-8"
- テキスト入力でクラッシュするバグの回避…
これが一番頭痛の種。とにかくどんなテキストを入力しても、次のエラーを吐いてInkcapeが落ちてしまう。Gdk:ERROR:gdkinput-xfree.c:336:_gdk_input_grab_pointer: assertion failed: (input_window != NULL)
この問題はMac OS Xに限らずLinuxでも起こっている模様。原因どころか対処方法もなかなか見つからなかったのだが、ようやくそれらしき方法をslashdotで発見。多言語サポート上の問題らしい。
やり方は3.と同様にInkcapeの起動スクリプトを修正する。次の一行を追加するだけである。export GDK_NATIVE_WINDOWS=1