Focus of Interest -info-
Clumns for iOS, OS X, and more...
Navigation

MacBook Pro Early 2008 リコール

 先週、MacBook Pro Early 2008のディスプレイが突然ピンク色のメッシュ状態に。マウスポインタは動くし、Dockも反応するが、メニューバーが消えてシャットダウンなどができず、電源ボタン長押しの強制電源オフしかできない。時々は問題なく動くが、起動中にディスプレイが乱れると起動プロセスでフリーズする。最後には起動すらできなくなった。購入してまだ2年半だし、来年早々には新機種の噂もあるのでタイミングは最悪。
 ディスクチェック(fsck)は正常、PRAMクリアしてもダメ、Snow LeopardのDVDからも起動できないので、ハードウェア・トラブルっぽい。システムログをチェックしていたら、1度だけカーネルパニックのログが残っており、NVDA (OpenGL) のfatal errorとかなんとか。つまりはGPUのエラーらしい。
4GB Screen Shot
 駄目元でググってみると、なんとMacBook Pro Early 2008のNVIDIA GeForce 8600M GT は、リコール対象となっていることが判明(MacBook Pro:ビデオ画像が歪む、またはビデオが表示されない問題。アップルのピックアップ・デリバリー・サービスに電話をして検証情報を伝えたら、おそらく該当情報の故障だろうとのことで、あっという間に手続きが終了。翌日にピックアップ、その次の日に修理完了、そのまた次の日発送で、完動品となって戻ってきた。修理内容はロジックボード無料交換。

 というわけで、中身が新品に戻ったのを機に、Buffaloの2GB 2枚組メモリを仕入れてメインメモリを2GBから4GBに増設し、今しばらくの延命措置を実施した。うん、確かに使い倒してもスワップしないし、レスポンスが全然落ちないな。
 噂にもある通り、MacBook Proはそろそろ代替わりの時期だが、アップル製品のモデルチェンジ直後の機種は要注意なので、あと1年くらいはがんばって欲しいものだ。

「Apple TVを買ってはいけない3つの理由」…ですか?

 「Apple TVを買ってはいけない3つの理由」という記事が久々に笑えました。

 この論法をテレビに例えますと、問題点がはっきりします。

 「Panasonic ビエラを買わなくても同等のことを他社のテレビで実現可能なのである。以下の人はビエラの購入を今一度検討した方がいいかもしれない。・SONY ブラビアを持っている人は買わなくていい・SHARP アクオスを持っている人は買わなくていい・東芝レグザを持っている人は買わなくていい。Panasonic信者の人、ビエラリンクを使いたい人はビエラを購入しても良いかもしれない」


 要するに、競合製品に同じ機能があることのみを「理由」としていて、比較にもなってないわけです。あえてApple TVを貶めるならば、もっと効果的な観点がいくらでもあって、ちょろっとWebをうろつけばいくらでも見つかる(サポートする動画フォーマットが限定される、旧機種は本体がメチャクチャ熱い等々)のですが、この記事はそれらを華麗にスルーしちゃってますね。
 この手の蹴落とし手法は、iPhoneでもたくさん見かけたのですが…。商用の記事なのだから、もう少し、文章の構成にしても、書き方にしても、情報の集め方にしても勉強してから書いて欲しいなぁと思います。無料で見られるニュース記事ってこのレベルなんでしょうか?

 まだワンセグ、おサイフケータイ機能、キーボードがないからiPhoneは売れない、と書く方がある程度説得力がありますよね。とは言っても、iPhoneを買う人はこれらに興味がなくて、さらに実はほとんどのケータイユーザにはどうでもいい機能だった…わけですが。

タグクラウドに対応

 RapidWaverでタグクラウドを設定してみた。
 それなりに機能しているようだ。手動タギングなので、分類が分かりにくいかも知れないがその辺りはご容赦。

サイトをiPhone, iPadに完全対応!

 RapidWeaverのテーマを変更し、iPhone、iPadに完全対応しました。
 iPhone、iPadのサイトと、普通のブラウザ用サイトを別々に作るのは骨がおれる作業。今までは、iPhone向けのページをRSSから生成してごまかしてきたが、今回は
RapidWeaverのテーマのうち、NimbleHostによるQubeという有償のテーマを使って正式対応させた。
 コンテンツを丸まる移行したばかりなので、まだ一部表示に問題があるかもしれない。見栄えの方はちょっとずつ直して行こうと思うので、まぁ長い目で見て下さい。

iTunes10のヘルプが真っ白(解決)

iTunes Help
 新デバイスがリリースされるたびにアップデートされるiTunesだが、ついにバージョン10まで達した。
 新規インストールすればトラブルは起きにくいが、なにせ1.0からアップデートを繰り返してきたので不具合にも遭遇するというものだ。

 今回のiTunes 10へのアップデートでは、ヘルプメニューから「iTunes ヘルプ」を見ようとしたら真っ白なヘルプビュアのウィンドウだけが開き、コンテンツを読めなくなってしまった。「iPod ヘルプ」「iPhone ヘルプ」「iPad ヘルプ」「Apple TV ヘルプ」も読めないので大変始末が悪い。

 iTunes.app本体を屠ってみると、ヘルプファイル本体は、
/Applications/iTunes.app/Contents/Resources/Japanese.lproj/iTunes Help/
にあり、ヘルプの実体は、最初に「iTunes ヘルプ」メニューを参照した際にinfo.apple.comからhttpダウンロードされて、
$Home/Library/Documentations/Help/iTunes Help
に保存する仕組みとなっている。つまり、何らかの原因でヘルプコンテンツをダウンロードする機構が走らない模様。

 ここで、新しいアカウントを検証用に作成して、まっさらの状態からiTunes 10を起動すれば、ヘルプビュアで「iTunes ヘルプ」を正常に表示できた。つまり、トラブル原因はネットワークではなく、ヘルプビュア関連の設定ファイルであろうと推測できたわけだ。

 ヘルプビュアが参照するのは、以下の2つのキャッシュフォルダ。
$HOME/Library/Caches/com.apple.helpd
$HOME/Library/Caches/com.apple.helpviewer
これらを削除して、本体を再起動したが削除する前のヘルプを表示してしまい「iTunes ヘルプ」が読めない現象も直らなかった。これ以外にどこかにキャッシュされているらしいが、もう1歩だ。

 そこで、サードパーティ製のシステムメンテナンスツールOnyXを使うことにした。OnyXメンテナンス>再構築>ヘルプビュアーを選択して、ヘルプの再構築を実施。その後、本体を再起動すると完全にヘルプを初期状態に戻すことができた。この状態でiTunes 10を起動したら、正常に「iTunes ヘルプ」のダウンロードが始まり、問題解決!

iPadとMobileMeで画像処理(TouchRetouch HD)

 画像処理に特化したiPad用アプリが登場してきたので、もう高価なPhotoshopいらん、というお話。
 たいていのレタッチ作業はMacの
Pixelmetorでこなせるようになったが、今はやりの写真に写った邪魔な人物を消しちゃうフィルタがないので、やっぱりPhotoshop CS5はいいなぁ、と羨んでいたけど、よく考えればiPadってかなり優秀じゃね?と一気に方針転換してみた。
TouchRetouch HD.app
 使う画像処理アプリはTouchRetouch HD.app。画像から特定の範囲のオブジェクトを消してしまう機能だけを持つアプリである。最新のPhotoshop CSにも「コンテンツ対応の塗りつぶし」として実装されているが、お値段の桁が何桁も違う。
薬師寺薬師寺_加工済
 まず準備した薬師寺の写真(左)から、手前の方にいる3人の人物を消す処理を行う。作業自体は簡単。人物を指で塗りつぶして消すだけ!オリジナルサイズの画像処理も可能なのでデータの劣化も最小限だ。
 加工済みの画像はiPadの写真.appのライブラリに保存されるので、普通ならMacとUSBで同期を取ってiPhotoに取り込む。でもそれだとフツーすぎて面白くないので、GoodReader for iPad.appの出番である。写真.appに保存した加工済みの画像を、GoodReaderに読み込んでこれをさらにMobileMeのWebDAVサーバにコピーしてしまう。それから先は、MacからMobileMeをマウントしてデータを回収するだけである。
 こうして取り込んだ画像が右の写真。元の写真はiPhone 3GSで撮影したもの。TouchRetouchで加工時に解像度を落としたので、若干色目が違うが手前の3人は見事に消せている。もうちょっと分かりやすい画像にすればよかったかねぇ。
 とにもかくにも、ここまでで使ったアプリは、
GoodReaderTouchRetouchだけ。両方足してもわずか230円である。MobileMeの代わりにDropboxなどのクラウドサービスを使うこともできるね。
 強力なMacと、高価なPhotoshopで何十万円もかけて画像処理をやる大艦巨砲主義はもう過去か。どんどんデフレが進んでいる感がありますなぁ。

連絡先.appの部署名表示改善

 iOS4から日本語環境周りがずいぶん改良されてきた。…というより、やっとまともになってきた。
 かな漢字変換の周りでは、ユーザ辞書が2年経ってようやく搭載された以外にも、
変換時に文節ごとに確定できるようになったので、日本語入力がスピーディになったように感じられる。
長い部署名・役職名表示
 また標準アプリの中では、連絡先.appにおいて、長い部署名・役職名でも途中で端折られずに全部表示されるようになった。そもそも途中で端折る理由は何だったんだろう(画面表示の見栄え重視?)。とにかくこれでようやくアドレス帳としてまともに使えるようになった。あとは会社名のふりがなさえ実装してくれれば完璧なのだが、こちらはほぼ絶望的かも。
 これまでの携帯端末やガラケーでは、OSアップデートは基本的にはバグフィックスやセキュリティ対策のみで、機能追加・修正のアップデートのためには端末を買い直さなければなかった。これに対してアップルは、最初は基本的な機能(またはAPI)だけを実装してリリースし、その後大きなOSのアップデートを比較的頻繁に行って、徐々にユーザの要望に応えて改善して行くという姿勢を取っているようだ。日本語対応などのローカライズがどうしても遅れがちなんだけれど、次第にかゆいところに手が届くようになる変な快感もあるんだよねぇ。

iOS4雑感

 iOS4にアップデートして間もなく2週間。やっと使い勝手にも慣れてきた感じ。OS側がバックグラウンド・アプリをきちんと管理してくれており、ほっといても全体的なパフォーマンスが落ちることもないようだ。いちいち自分でバックグラウンドのタスクを落とす必要はないみたい。さすがApple、時間をかけて開発してきただけのことはある。
 主要なアプリも順次アップデートが進んでいるのはいい傾向。ただAppStoreを眺めていると、
iOS4対応iPad対応アプリが混在一体となってややこしい~。しかも、iPadのiOS 3.2でもフォルダを使いたくなってしまったり、ホームボタンをダブルクリックしてバックグラウンド・アプリを見ようとしたりしてしまったり…。早くiPadもiOS4に対応して欲しいな。
Star Walk Bug?
 ところで、iOS4にアップデートしてからアプリが突然死することが多くなった。Safariでサーフィン中とか、iOS4に対応済みのアプリでも起こる。そう言えば、iPhone 3Gの購入直後の頃に似ているかも知れない(そこまでひどくはないけど)。やはりメモリ不足とかが起こっているのだろうと想像している。うーん、iPhone 4に乗り換えるべきか…(と理由をこじつけてみる)。
 …あれれ? Star Wak.appのアプリ名がホーム画面に表示されてないぞ? これってアプリのバグ? それともそういう趣向? これはこれでありって感じもしますねぇ。(2010/7/4追記) バージョンアップされて表示されるようになりました。

Safari 5で広告ブロック

 久々の広告ブロックネタ。
 Snow LeopardでInput Manager系機能拡張が禁止されてから、
Safari 4の機能拡張もSIMBLを利用したものへ移行が進んだ。広告ブロックもSafari AdBlockerがリリースされたおかげで、FirefoxのアドオンであるAdBlock Plusと同じフィルタを使えるようになった。アップデートの頻度は高いのだが、まだFirefoxでブロックできる広告がSafariではできないようなバグが若干残っているようだ。
 
Safari 5では標準で機能拡張をサポートしたことで、さまざまな機能拡張が一気にリリースされ始めている。このうちの一つがAdBlock for Safari。この「for Safari」というところがミソで、実体はGoogle Chrome用機能拡張のライブラリを利用したものになっている。このため、ブラックリストやホワイトリストの登録画面などはGoogle Chrome機能拡張と同じ。当然、AdBlock Plusのフィルタをそのまま利用できる
 インストールしたら、ちょっと気がつきにくいがツールバーのURLバーの隣に手のひらのアイコンが現れ、オプション設定画面に飛ぶようになっている。また、ページ上で右クリックすると「Show Blacklist Wizard」メニューがあり、ブラックリスト登録がしやすいようになっている。使い勝手はお世辞にもいいとは言えないが、基本機能はきちんと動作している模様。
 何よりSIMBL系によるハックとは違い、きちんとした開発基盤上で動作している安心感がある。

Pixelmatorの画像処理が凄い

 画像加工ソフトといえば、Adobe Photoshopが定番中の定番だが、とても個人で買える値段じゃない(20万円って…)。奮発して買っても、(ちょっとしか機能アップしない割に)頻繁なバージョンアップにとても付いてけないんだよね。そう言えば、CS5でやっとCocoaに対応とか。出来の悪いFlashに限らず、AdobeのMac軽視は相変わらずですな。
Pixelmator
 これまでGimp.appとか、GraphicConverterで何とかしのいでは来たが、今話題のPixelmatorが海外のサイトで半額だったので、衝動買いしてみた。日本ではact2.comがこの円高に5,980円なんて値段で売っているのだが、ちゃんと日本語リソースも入ったダウンロード版が、海外のサイトからドルで買えば2,600円以下。Photoshopの1/100である。うーむ。
 まだ数回しか使ってないけど、とにかくフィルタが高速だ。今ホットなGPUを駆使したテクノロジー(Core Image)によって、リアルタイムのフィルタ処理が可能。GimpGraphicConverterで数秒待たされる処理でも、ヌルヌルと加工できるのは凄い…。ちなみに本体はMacBook Pro Early 2008なので、今となってはそんな高速なマシンではない。ImageMagickベースと言うが、全然別物のように感じるけどなぁ。
 操作方法もちょっと特殊である。マウスの
クリック&ドラッグでペイントや消しゴム、範囲選択などができるのは、なかなか良くできたインタフェースである。処理も高速なのですいすい作業でき、別次元の感覚である。とにかく軽いの一言。
 いやぁ時代は進むものですなぁ。iPhone、iPadのようにお手軽にアプリが使えるモバイル機器が幅を利かせる一方で、やっぱりMacやPCはこういう重たい作業をこなすために残っていくんでしょうな。裏を返せば、重厚な処理をこなすアプリケーションが必要なければ、自宅にデスクトップやノートは必要なくなるのかも知れないね。

メディアがiPad一色なんだけど…

 先週紹介したマガストアで、iPad発売キャンペーンでMac Fan誌のバックナンバーを特価230円で2週間限定販売中! ああ~全誌持ってるし…。
 どういうわけだか、ビジネス誌だけでなくTVでもiPadの特集をやり始めたねぇ。iPodやiPhone発売時でもこれほどではなかった。強いて言えば、Windows 95以来かも…。ただ、マスゴミはひとしきり騒いで持ち上げた後、必ずネガティブ・キャンペーンをはるので、当てにしないほうがいい。要するに、持ち上げてから落とせば視聴率的には2度おいしいわけだ。あと、「黒船」の批判もあるが、そもそも批判している当の本人が電子書籍ビジネスを潰しまくってきたのだから笑える。
 メディアが騒げば騒ぐほど、それだけApp Storeのソフトウェアが増えることになるので、これは素直に喜ぶべき。日本語アプリがどんどん増えるといいね。Palmの時は、いくらユーザやコミュニティが望んでも、日本のビジネス・ユニットがまったく動かなかった。CLIEを作ったソニーでさえ、開発したアプリは配布もせず、しかもそれらはすべて安い工数でベンチャー企業に作らせたものだった。今、日本で高度なモバイル用アプリを開発できるのは、ゲーム会社か、ベンチャー企業しかないのではなかろうか?
 Androidも、これから一つの流れを作っていくのだろうけど、OSのバージョンごとに仕様が違いすぎるのと、アプリがオープン過ぎるのが不安だ。プライベートのデータがてんこ盛りの携帯電話に、何の審査も通らないアプリが入るのは、果たして大丈夫だろうか? Palmは常時ネットにつながってなかったからアプリは自由で良かった。アップルの審査には否定的な見方もあるが、ある程度のバリアはセキュリティ上しかたがないことだと思うけれどね。

iPadは雑誌に最適?(日本限定)

 Apple StoreiPad出荷予定が、昨日(5/27)くらいから「6/7」から「6月」の表記になった。今から注文したら約1カ月。来週からは数多くのユーザレポートが上がってくるので、7月くらいまで待つくらいの心の余裕がないと、気分的には厳しいだろう。
 さて、日本における書籍コンテンツは、ユーザ・メリットより著作権ビジネス優先。著作者よりも中間ビジネスの声の方が大きいのには釈然とせんねぇ。家屋が狭い日本では、書籍を電子化して本棚のスペースをなくすメリットは大きいと思うのだけれどね。
 そんな中、現在iPhoneで雑誌の読めるマガストアは、何とかまぁ使える電子書籍ビジネスになっているのではなかろうか。そもそも雑誌は期間限定なんで、取っておきたいページは数ページくらいのもの(新聞もそうか)。そのくせカラーページが多いので、重くてかさばる。また、移動中や空いた時間にさらさらっと目を通す読み方なので、モバイル端末との相性も抜群。iPadくらいの重さとサイズでちょうどいいくらいじゃね?
 マガストアは雑誌を購入しても書籍を丸ごとダウンロードするわけではなく、いちいちページごとにサイトからダウンロードする。3Gでもほとんど問題なく読めるあたり、技術的にもかなりよく出来ている。実際、iPhoneでMac Fanを半年くらい買い続けているのだが、通信に関しては不便を感じたことはない。
 ただ、やっぱりiPhoneの画面でフルサイズの雑誌を読むのはかなり厳しいねぇ。早く
iPadで読んでみたい…。それなりに不便を感じつつも続けて買っているのは、書店で買うよりも少しだけ安いことと、買っても最後は結局捨ててしまうのならデータでいいじゃんという実用的な理由からなんだよね。
 先日、
マガストアではID制を採用して、iPhone、iPadだけでなく、Mac、PCでも購入したコンテンツを読めるようにした。Mac、PC上のビュアは今HotなFlashなんだけれど、お世辞にも使いやすくはない。そう言えば、iPhoneのアプリもあと一歩作りが甘い。あと書籍データが手元に残らないことを考えれば、もうちょっと価格設定は何とかならんもんだろうかね。

iPhoneからTime Capsuleにアクセス

 宅内無線LANがあって、NASがあれば、とーぜんiPhoneからNASにアクセスしたいと思うのだが、意外に手が届くアプリがないんだよね。具体的にはTime Capsuleにさえアクセスして、なんちゃってクラウド実現しようってわけ。単純にSamba(SMB/CIFS)クライアント機能さえあればいいのだが、世にはばかるのはなぜかiPhone本体がサーバになるものばかりである。
SharePlayer
 SharePlayerは、「共有ファイルアクセス機能」について、こじんまりした説明しかしていないが、Time CapsuleのSMBサーバにちゃんとアクセスできる。それだけでなく、avi, wma, wmv, asf, mkv, ogg, ogv, mp4などの各種動画フォーマットをデコード可能で、zip, rar, lzh, sit, 7z 圧縮された画像ファイルも扱えるとなれば、もう最強。多少大きなサイズの動画ファイルでも、まぁ無理すれば飛び飛びながらでもデコードしようとするあたり、力技だが凄い。
 取りあえずは、無線LANの届く範囲内であらゆるマルチメディア・データにアクセスできるようになるので、宅内クラウドのいっちょあがりである。さらにさらに、Time Capsuleや、最近の無線LANルータだと、ポートさえ開ければインターネットからセキュアなアクセスが可能なので、手持ちの動画、画像をすべてiPhone向けに変換してしまえば、外部のサービスを利用することなくクラウド環境が実現できるってわけだ。iPadやパフォーマンスの高い次期iPhoneなら変換さえも必要ないかもね。

HPのPalm買収について思う…

 webOSについて前回ちらっと書いたところ、いきなりHPによるPalm Inc.買収のニュース。
 HPと言えば
iPAQなんだけれど…うわっまだ売ってるよ。一時はiPodを販売したり、Linuxのタブレットを販売したりと、以前から何とかPCから脱却しようともがいているけれど、さて、webOSはその切り札になるか否か?
 HPが本格的にスマートフォンに取り組むかどうかは分からない。だけど、もしOSにAndroidを選択したとしても、メーカ間で差別化要素はほとんどないので、現在のWindows PCと同様、数年後にひどい競走に巻き込まれるのは必然。
 ではWindows Phone 7はどうかというと、これまたまったく新しいOSなので、せっかくiPAQで構築してきた経験やリソースが全然役に立たない。おまけに、MicrosoftのタブレットOSはWindows 7なので、あの使いづらい重量級OSでとてもiPadに対抗できるはずもない。MicrosoftはOSラインナップを細分化してしまったのが裏目に出ちゃってるね。
 その点webOSであれば、スマートフォンで十分に実績はあるし、タブレットにも展開は可能。おまけに開発チームはソフトとハードが密接に絡み合った組み込みシステムの開発に慣れている。あとはどうやってAppleに対抗していくか、もう一ひねり必要だけれど…
 今後Windows PCは、もう新興国が作るようになるだろうねぇ。PCなんて、ただの標準化されたパーツの組み合わせ機器なんで、OSが同じなら差別化要素なんてない。日本のPCメーカって何作るつもりなんでしょう? せいぜい壊れにくいPCくらいかね(OSがクラッシュするのは仕方ないとして…)?

iPhoneとPalm、Androidについて思う…

 いろいろ事情がありまして、久々の更新です。何が原因であれ、ブログって一度途絶えると再開がなかなか大変ねぇ。

 
前回Project Palm 1の感想文でしたが、その後Project Palm 2も読了しまして、日本のPalm界のお話とSONYのドタバタ劇を楽しく拝見しました。日米の個人パワーが牽引してきた初期のPalm市場に対し、SONYがいかにも日本人らしいサラリーマン精神を発揮する姿が対照的に描かれていているように見受けられました。トップダウンの命令、むちゃな納期設定、カミカゼ的な開発体制、典型的なやっつけ仕事などなど。別にCLIEに限った話でなく、日本のIT産業の開発現場そのものですな。
 さて、新生PalmのwebOSはいいOSに仕上がっているように見受けられますが、日本で使えるようになっても管理人は多分使うことはないと思います。だいたい他社の製品・サービス(iTunes)をハッキングするなんて、ふつうの企業が考えることではないでしょう。そういう変化球的なビジネスモデルを強行せざるを得ないところに余裕のなさを感じますね。
 一方で、NTTドコモはAndroid端末をリリースして、何やら
iPhoneとAndroidは共存関係とか言っているようです。iPhoneの日本上陸時にあれだけおサイフケータイが使えない、ワンセグが見られない、重たい、女子高生向きでないなど、ありとあらゆる表現でこき下ろしていたのにねぇ。2年も経てば舌の根も乾くのでしょう。こちらも戦略らしい戦略がないことが丸分かりですな。結局、Androidは成功すればラッキー、失敗した方が従来のガラパゴスに戻って快適快適、とのトップの思惑が見え見えです。
 iPhoneはまさに破壊的イノベーションの好例だと思いますが、Appleがこのまま市場を席巻したままでいられるとはとても思えません。確かに使ってて楽しい端末だと思いますが、どう見ても誰にでも使えるような製品ではないでしょう? Androidは一定の対抗勢力になるかも知れないけれどあからさまなモノマネ製品なんで、ある意味、中国のバチモンと変わらないよね。iPhoneの対極に位置する製品はどんなものになるのか、これからが楽しみですねぇ。

Project Palm読後感想:PalmPilotの記憶

 モバイル端末で本がさくさく読める時代になりましたねぇ。iPhoneのディスプレイ、フォント、さらにそのドライバの出来はなかなかよく、その物理的なスペックよりもはるかに文章が読みやすく感じます。iPadだと写真入りの雑誌を読むのもストレスがなくなりそうですねぇ。
 さて、App Storeでもガンガン売れまくった電子書籍Project Palm 1をようやく読み終わりました。感想と言うのもおこがましいのですが、そこにあるのは作者である機長のPalmへの溢れんばかりの愛情に尽きます。さらにはノンフィクションの形式を取っていながら、そこで起こるイベント1つ1つにPalmコミュニティの人々の想いが載っています。多少、行き過ぎの感もありますが、そこがまたリアル感があっていいんですよ。
 とはいえ、そういう情緒的な表現を割り引いて読むと(別に割り引かなくてもいいんですが)、実は普通のビジネス書としてもなかなか見ごたえがあります。ベンチャーの成功条件や、企業の成長の過程で起きる問題、ある分水嶺での判断基準などは、日本のベンチャーにとっても共通のものです。一つ例を挙げるとすれば、Graffitiを切り売りする件などは、開発型ベンチャーが見落としがちなキャッシュフローの問題を如実に示しています。
PalmPilot
 と、まぁ、適当に言葉を並べた感想はともあれ、読後感極まって、押し入れにしまったままのU.S. Robotics謹製のPalmPilot Professional(SuperPilot)を引きずり出してきました。単4電池を入れますと、今でもきちんと動いちゃいます。iPhoneのカメラ写真では分かりにくいですが、ちゃんとLEDバックライトもつきます。イケショップさんの1997年7月22日付けの領収書とともに、J-OS Proとセットでマニュアル類も全部出てきました。あとはどこかに貼ったグラフィティのシールと、箱さえあれば購入したままの完動キットです。ロブ灰谷氏写真入りのアクセサリー・カタログ付きです。うーん、この手触りの武骨なチープさが何とも言えず最高です。
 PalmPilotで一番の思い出は、米国出張のときのデトロイトからサウスベンドに向かうローカル線の飛行機の中でのエピソード。1998年7月22日(PalmPilotの購入1周年記念なんだね)、飛行機が前日の嵐で2時間遅れたので、狭い機中で予定の組み直しと出張報告書を書くために、PalmPilotをちょこちょこいじっていますと、隣に座ってたいかにもアメリカ人って風のでかいオッチャンがのぞき込んできて、「それ、どこの製品?」と聞いてきました。反射的にPalmPilotに刻印されたロゴを指さして「U.S. Robotics」と答えましたら、なんか妙に感心した様子でフンフン言った後、隣に座ってたとっても品のいい感じの少し年のいったレディ(奥さん?同僚?秘書?)に「おい、あれ、U.S. Robotics製だってよ」と話しかけてました。U.S. Roboticsってモデムメーカですからねぇ、信じられんわなぁ。まぁ、実はそれだけの事なんですが、アメリカにもやっぱPDAオタクっているんだなぁ、と変な方向に考えが行っておりました。
 こういうエピソードが日付つきで思い出せるのも、今考えれば
HotSyncのおかげ。Mac OS XとiPhoneには1997年からのスケジュールがすべて入っています。アナログな思い出もデジタルと共にあり、てな感じでしょうか。
 …というわけで、特にオチもなく、当然、続編の
Project Palm 2も引き続き行きます。

PalmPilot J-OSキット
<大掃除では常に存亡の危機にあるPalmPilot ProfessionalのJ-OS Proキット>

InkscapeをSnow Leopardで安定させる

 オープンソースのベクトル画像編集ツール、Inkscapeを使いこなそうと四苦八苦中。Illustratorは個人ではとても買えないものね(買えたとしても毎年のバージョンアップお布施にはとてもじゃないがお付き合いできない)。
 Inkscapeもこまめにバージョンアップされているが、まだ0.47SVGを完全サポートするところまで行き着いていないらしいが、個人が普通に使う機能さえちゃんと動けばいいんだよね。その一方で「ちゃんと」にコツが必要だったりもする。
 以下、Snow LeopardInkscape 0.47を動かすときの注意点などをまとめておく。
  1. アプリケーション版(Inkscape.app)の起動を速くするには
     X11.appの環境設定で、セキュリティ>接続を検証をオフにしておく。Gimp.appの場合も有効の気がする。
  2. コピー/ペーストを有効にするには
     未だに標準のままではコピー/ペーストができない。
     X11.appの環境設定で、ペーストボード>CLIPBOARDが変更されたときにペーストボードをアップデートをオフにする。ただし、これをオフにしてしまうとMac OS XのアプリとX11アプリとの間でクリップボードを共有できなくなってしまう。その都度オン/オフしなければならないのが面倒ではある。
  3. Inkscape起動時にlocale設定エラーを抑止
     0.47では、Inkcape環境設定を切り替えれば、UIは日本語対応となる。ところがコンソール.appで起動ログを見ると、

    Setting Language: sjis.UTF-8
    Using the fallback 'C' locale.

    てな具合で、locale設定をミスっているので、ここは無理やりlocaleを書き換える。もう少しエレガントな方法もあるかも知れないけど
     /Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscapeというInkscape本体の起動スクリプトをvimなどのエディタで編集し、以下の2行をコメントアウト。

    #export LANG="`grep \"\`echo $LANGSTR\`_\" /usr/share/locale/locale.alias | \
    # tail -n1 | sed 's/\./ /' | awk '{print $2}'`.UTF-8"

    その代わりに、次の行を追加。

    export LANG="ja_JP.UTF-8"

  4. テキスト入力でクラッシュするバグの回避
     これが一番頭痛の種。とにかくどんなテキストを入力しても、次のエラーを吐いてInkcapeが落ちてしまう。

    Gdk:ERROR:gdkinput-xfree.c:336:_gdk_input_grab_pointer: assertion failed: (input_window != NULL)

     この問題はMac OS Xに限らずLinuxでも起こっている模様。原因どころか対処方法もなかなか見つからなかったのだが、ようやくそれらしき方法をslashdotで発見。多言語サポート上の問題らしい。
     やり方は3.と同様にInkcapeの起動スクリプトを修正する。次の一行を追加するだけである。

    export GDK_NATIVE_WINDOWS=1

 以上で、ようやく気持ちよく動くようになった。まぁそれで描く絵のレベルが上がるわけでもないんだけれどねぇ。

Buffalo AirStationとBonjour

Buffalo: WZR-HP-300NH
 自宅の基幹無線ルータをTime CapsuleからBuffaloAirStationWZR-HP-300NH)へ換装。Time CapsuleにはNASTime MachineバックアップUSBプリンタ共有に専念してもらうことにした。その辺のドロドロした事情は、ほとぼりが冷めてから改めてご報告することとしよう。
 Time Capsuleと比べると、NTTフレッツ光の速度が何割か速くなり、さらに無線LANの速度も向上してしまった。ルータ、無線LAN専業メーカの強みだろうか。当たり前のことだが、音も振動もなく、発熱もないし (^ ^;
 
WZR-HP-300NHもファームウェアは何度かアップデートされ、初期からはだいぶ安定してきた模様。製品リリース直後はいろいろとトラブル満載だったようだ…。BitTorrentや、USBポートを使った簡易NASなどの機能拡張が裏目に出ているような気もする。無駄な機能を除いた質実剛健仕様のラインナップも欲しいなぁ。
 AirStationを基幹ルータにすることで一点だけ困っているのは、
Bonjourの扱いである。MacBook Proをメインマシンとして、Time CapsuleApple TVBonjour(共有ディスク、プリンタ共有、iTunesサービスなど)を利用しているが、一定時間過ぎるとMacBook Proがそれらのサービスを検知できなくなってしまう。Time MachineTime Capsuleのバックアップディスクを見つけられなかったり、iTunes 9Apple TVを見つけられなかったりする。MacBook Proを再起動、もしくはスリープに一度入れてから起こすとそれらのサービスが問題なく復活する。
 はっきりした原因はまだつかめていないが、どうも
MacBook Proのスリープ時間が関係しているようである。
Apple: Bonjour
 Bonjourは、前世代のAppleTalkと違いネットワークの混雑を避けるため、LAN上へのブロードキャストの時間間隔を少しずつ長くして行く。最長のブロードキャスト間隔は4096秒。その間にスリープに入ると、Bonjourプロトコルを吐かなく(もしくは検知しなく)なってしまうようなのだ。Time Capsuleをルータとして使用すれば、Time CapsuleBonjourの「Wake on Demandサービス」を使って、そういう自閉状態に入ったマシンのBonjourサービスを起こしてくれるのだが、AirStationにはそんな機能がない…(あくまで現時点の想像だが)。
 今のところ、対処方法はMacBook Proをスリープに入れないこと。電気代は気になるのだが、もともと自宅のコンピュータは使い終わったら電源を落とすものなので、さほど影響もなかろう…とは思う。サードパーティでBonjourサービスを積極的に使っているのはプリンタ・メーカくらいだが、家庭向けの安価なルータもそろそろ対応して欲しいなぁと思う。Apple製品だけですべてを揃えられれば、一番いいのだろうけど…ねぇ。

お絵書きの練習

 Inkscapeの使い方を練習するために、「とある科学の超電磁砲」オープニングの1場面をトレスしてみました。ついでに、「Arts」のページも新設(左メニュー)。まだ一枚だけだけれどね。
 うーん、
Inkscapeをちゃんと使うのは初めてなんですが、なかなか難しいですねぇ。Illustratorと比べると軽快に動くのですが、意図とは違う動きをしてしまって困ります。使い方が悪いのか、バグなのか判然としないのが苦しいところ…。Mac OS XのInkscapeはX11上で動作しますが、突然ポインタが飛んだりもするのでMagic MouseとX11との相性が今一つのような気もします。
 1場面のトレスと言っても、エフェクトが思いっきりかかっているので、線や塗りの境界線、色はほとんど適当。毎日、1要素くらいずつちびちび描いたので3カ月くらいかかってますかねぇ。途中で0.47がリリースされて戸惑ったり…。でも、
Inkscapeだけでかなり行けることは分かりました。やってみたいこともあるんで、またゆっくりやります。

とある科学の超電磁砲

排出権商人

 久々に日本製の小説らしい小説を読んでみた。
 「排出権商人」は、今もっとも熱い二酸化炭素排出削減ビジネスのお話。ここではあえて温室効果ガスとは言わないでおこう。
 舞台となるのはまさにCOP15開催直前くらいまでの「現在」なので、世界で何が起こっているかのお勉強には最適である。マスコミ(最近はマスゴミか)では言葉だけしか出てこない、「排出権取引」や「CDM」といったビジネスの実態が描かれている。風力発電や炭坑メタン回収を手がける怪しげな事業者、商社、それに輪をかけてさらに怪しいカラ売り屋の暗躍などをきちんと人物を登場させることで、無味乾燥なビジネス用語に、姿形を持たせることに成功している…と思う。多分、実際のビジネスの現場に同行取材したのか、あるいは現場の人間を相当徹底的にインタビューしたのだろう。
 と、いうことなのだけれども、本書はあくまで「ビジネス書」と割り切って読まれることをお勧めする。「小説」として読んだら、大したオチもないし、盛り上がるイベントもない。感動するお話でもなく、すっきりするお話でもない。伏線と思っていたものは全部放置したままで終わってしまう。一番最後の「オチ」を評価する人が多いようだけれど、今さら分かり切ったお話だし。やっぱり日本の小説はダメだねぇ。
 地球温暖化ビジネスの小説として圧倒的に面白いのは今は亡きマイケル・クライトンの「恐怖の存在(State of Fear)」だ。ビジネスの現場を単に形だけ小説にするだけでなく、想像や思考をふくらませて「ひょっとしたら将来こういうことが起こるかも知れない」世界を独創的に描き切っている。
 二酸化炭素削減はビジネスになるので、どんどん進めていくんだけれど、個人的には地球温暖化防止とか、地球に優しくとか、お題目を唱えるだけの感傷的な活動はまっぴらごめん。「地球温暖化」が正しいかどうか知らないが、ぼったくられないようにするだけの知識と知恵は備えておくべきだろうねぇ。

Boot Camp 3.1インストールに一苦労の巻

 Boot Campが3.1にアップデートされ、Magic Mouseに対応した。早速インストールだっ!と思たら見事にワナに引っかかってしまった。
 もともと
LeopardMacBook ProにインストールしたのはBoot Camp 2.1Windows XP SP3。Apple Software Updateをいくら実行してもBoot Camp 2.2までしかアップデートできない。
 ならばっと直接Appleのサイトから
Boot Camp 3.1 (32bit) をダウンロードしてexeファイルを実行!ところが、NVIDIAグラフィックカードドライバのアップデートは実行されるのだが、それ以降の更新プロセスが突然中断してしまう。Boot Camp 2.1を削除してみても同じ。
 ググってみると、Boot Camp 2.2と3.1の間に3.0というバージョンがあるらしい。ところがBoot Camp 3.0はAppleのサイトには見当たらない。もうお手上げ!と思ったら実は、3.0は
Snow LeopardのインストールDVDの中にあった。そんなのSnow Leopardのパッケージのどこにも書いていないじゃないの?
 まぁ、とにかくWindows XPの環境でSnow LeopardのインストールDVDを突っ込むと、
Boot Camp 3.0のインストールを行うことができる。しかる後に、Apple Software Updateを実行すれば3.1への更新が促されるという流れである。ところが最後におまけのトラブルで、無事インストーラも終了しXPを再起動しても、Boot Campは3.0のままで3.1に更新させられなかった。仕方なく、Appleのサイトからダウンロードした3.1のインストーラを実行し(今度は途中で勝手に中断しなかった)、再起動を行うとようやくBoot Camp 3.1のインストールが終了。はぁ…長い道のりであった…
 さて、最終目的の
Magic Mouseのドライバだが、Boot Camp 3.1のコントロールパネルにはMagic Mouse固有機能の設定は見当たらない。Bluetoothのデバイスとして登録すると初めてApple入力デバイスとして認識され、ようやくMagic Mouseを使用することができるようになった。しかしながら、その結果は長い長い道のりとは裏腹に期待外れ。ジェスチャーとして使えるのは1本指Swipeによるスクロールアップ、ダウンのみ。まだ第一歩を踏み出したっていう感じである。
 Boot Camp 3.1がさらっとインストールできれば3行で済んだはずの記事でした。おしまい。

Pocket Informant トラブル

 先週紹介したばかりのPocket Informantだが、現在まさにトラブル発生中。
 Pocket Informantをふつうに起動するとSafariに飛ばされ、開発元のWebISのホームページが表示されるという症状。WebISのホームページは緊急措置しとてトラブル内容を掲載している(現在ははデスクトップからのアクセスでは表示されない)。それによると最新版のPocket Informat 1.21に、1月16日以降にSafariを起動するβ版コードが混じっていたことが原因としている。
WebIS Trouble Page
 開発者にしてみれば冷や汗もののポカミス。だが、症状が出るまでに対策を何も打っていなかったのはリスク管理からしていただけない。直ちに修正版をリリース…と行きたいところだろうが、アップルの審査と週末いう壁があり、早くても月曜日までは致し方なかろう。ユーザとしては取りあえずはWeb版のGoogle Calendarでしのぐのみだ。
 頭に血が上った一部のユーザがWebISをバッシングしまくっているようだが、明らかにやり過ぎの感あり。まさに炎上状態だが、中にはiPhoneそのものが使い物にならんとか理解を超えた記事もあり、まぁ世の中にはいろんな人もいるものですな。社会的に未熟な子どもたちの意見にも耳を傾けつつ、事態を見守り、落ち着いて対応可能な策を考えるのが正しい大人の態度であろう。
 それよりも、
MobileMeのカレンダーは、iPhoneのMobile Safariからは閲覧できない仕組みとなっている。iPhone標準カレンダーがトラブったら手も足も出なくなることを考えると、Google Calendarの方がクラウドとして柔軟性やトラブル耐性が高いと言える。MobileMeは有料サービスなんだからアップルにはもっとがんばって欲しいものだ。

Pocket Informantでアラームを使う

 ついにと言うか、ようやくと言うか、iPhoneのカレンダーアプリをPocket InformantWebに切り替えた。
 せっかくMobileMeに加入しているのに、Pocket Informantは直接MobileMeやiCalと同期できないところが不満ではある。ちなみに既にOutlookとのダイレクト同期はβ版に達しており、iCalとの同期もいずれ実現されるらしいのでそれまではGoogle Calendarに依存することとした。
 とにかく設定項目が多いアプリであり一筋縄では行かぬ。使い方は
英語のマニュアルも参考にしながらまだ手探り状態ではあるが、ようやくアラーム機能はほぼマスターできた。
 Pocket Informant上でのアラームは、5分刻みで29日23時間55分前まで予約可能で、やや過剰。それが故にかえって分かりにくくなっている気がする。
 またiPhone上でアラームをセットしてもGoogle Calendarの予定にはアラームはセットされない。iPhoneのアラームはアップルのPush Notification Serviceを利用するからである。このためPocket Informantを常時起動していなくても、さらにiPhoneの電源をオフにしていても、設定時間になればバイブ、ベル音、ダイアログでちゃんと通知が来る。設定時間から数秒遅れる感じだが、これはアップルのサーバ発、携帯電話ネットワーク経由の通信遅れのためだろうか? 一方、Google CalendarでセットしたアラームはPocket InformantからPush Notification Serviceにきちんと引き渡されるようだ。この辺は良くできている。
 最初は、Push Notification ServiceをOffにしていたのでアラームが鳴らず焦った。iPhoneで
設定→通知をONにしてInformantの警告とサウンドをONにしておく必要がある。まだ使い込んだわけではないが、PushをONにしてもさほどバッテリ消費には影響がないように思える。
 でも携帯電話がつながらない環境ではPushのアラームを受けられないことになるよねぇ。そういう辺境に居るときは、標準のカレンダーアプリと併用する必要があるのかもしれない。