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Palmに見習え?Intel版MacOS X

最近の劇的なCPU移行といえばやはりPalmOSかな。発表当初は色々言う人もあったが、ほとんど大きなトラブルも無くMotorolaからIntelに移行したのはさすが。是非Appleにも見習って欲しいものだ。
 パーソナルコンピュータのほぼすべてがIntelプロセッサになると、CPU開発競争が鈍ってしまうんじゃないかと心配したりもしたのだが。実はIntelには競合する互換メーカがいるから杞憂だってことに気がついた。AMDとかAthlonってまだまだ健在だよね。
 ところで、CPUエミュレーションは680x0からPowerPCへの移行時に体験済み。あの時もアプリケーションはUniversal BinaryならぬFat Binaryなるものが存在したっけ。ただFat BinaryでなくともPowerPC680x0コードを実行できる点が良かった。そのおかげでエミュレーションでも速度低下を感じることはなかったが、一方でMacOSの方が「タイプxxエラー」を頻発したのはいただけなかった。あれでMacOSは評判を落としたと言っても言い。
 最近ではPalmOSMotorolaDragon Ball (68000)からやはりIntelXScaleに移行に成功している(当初はAMDだったっけ?)。いわばAppleの先輩に当たるわけだ。PalmOSCPUエミュレーションで対応しているが、OSAPIレベルでエミュレートする点がちょっと違う。680x0コードを含むアプリケーションをインストールすると、クリエータがa68kの小さなリソースを含むファイルが自動生成され、これがXScaleとの橋渡しをしてくれているようだ。DragonBallよりもXScaleの方がCPUクロックが高くて高速だったため速度低下は感じることはないし、また、ゲームのようにハードウェアを直接叩くモノでない限り、アプリケーション・レベルではほぼ完全な互換性がある。
 今回のMacOS XRossetaはどちらでも無いようだが、なにせCPUを移行しても前例ほど演算速度は向上しないので、エミュレーションによるパフォーマンス低下は免れない。さらにOSごとぶっ飛ばないまでも「タイプxxエラーの悪夢」を危惧するのは私だけだろうか?