Focus of Interest -info-
Clumns for iOS, OS X, and more...
Navigation

iPod用リモコン、iTop Button Relocator

iPodのホイール・インタフェースはこの上なく便利なのだけれど、最近のiPodにはイヤホンにリモコンが付属しなくなったのが不満。スタート、ストップ、音量調整程度でもいちいち本体を操作しないといけない。そんな不満を一気に解決してくれたiTop Button Relocatorは、他に例を見ない一風変わったリモコンである。
 携帯プレーヤのリモコンと言えば、イヤホン・ケーブルの途中に付いているのが普通だが、iTop Button RelocatorはなんとiPodの頭にべたっと貼り付いてしまう。「Button Relocator」は「ボタン再配置」とでも訳すのかな?
 アイデアはなかなか良い。購入してからというもの、かばんの中にiPodを入れていても簡単に操作ができるようになった。iPod本体側のホールド・スイッチをフリーにしておくと、iTopiPod本体のホイールとは独立して動作する。スタート/ストップ、音量調整、前/次、ホールド・スイッチがトップに配置されていて、各ボタンの頭部にはかなり大げさに記号が刻印されているため、慣れてくると指で触れればどのボタンかは分かるようになる。ボタンの並びでも分かるので刻印までなくてもいいとは思うけど。
 さてさて、ここまで書くと良いことずくめのように思えるが、一ヶ月も使うといろいろと問題点も分かってきた。
 まずiTopiPodから電力供給を受けているのだが、装着しっ放しにしておくとiPodのバッテリを滅多やたらに消耗する。iPod本体のスイッチは入っていないのに、iTopを付けっ放しにしておいていつの間にかバッテリが空のこともしばしば。結局音楽を聴く時にだけ付けて、聞き終わったら外すようにしている。リモコンだけで何でこんなにバッテリを消耗するの?
 また、iPodとの接触具合が今一つでガタつくし、各ボタンの取付けも甘くてこれもガタつきがある。どちらが原因か分からないが、演奏中に突然iPodが停止状態に陥る事がある。そのくせホールド・スイッチは固すぎるし。よほど安い工場で作らせているのだろう。
 製品としてのアイデアは抜群、見栄えもなかなか、価格はそこそこ、ただし安普請のハードウェアとバッテリ消耗大、使い始めると捨てがたい。iPodだからとも言える特異な製品かなぁ。詳しい写真や仕様は、日本の代理店であるASKのホームページで紹介されているので、新しい物好きな人は是非お試しあれ。ちなみに私はアップルストアから購入した。