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Palm T|XとATOK for Palm OS 5

マルチストロークが必要なGraffiti 2には未だに慣れない上に、単文節変換しかできないPOBoxではやはり限界を感じ、ATOKの導入に踏み切った。さて...
 まずはGraffiti 2との相性を何とかするため、TealScriptを導入。ほぼGraffiti 1と同じストロークで入力可能とした。問題はTealScriptATOKの相性である。
 そもそもATOK for Palm OS 5は、SONY CLIEユーザ向けに販売されており、その製品番号を持っていない限り購入できないので、英語版Palmデバイスユーザはどうしようもない。仕方がないのでジャストシステムに直接電話して交渉したら、こういう要望はよくあるらしく、お客様が自己責任で購入する事を条件に提供します、との事。その後、こちらが何かを言うのを待っている様子なので、自己責任で購入しますと宣言したら、では早速製品をお送りします、と素早い対応。気持ちのいいユーザーサポートであった。
 購入したATOKCD-ROM版だが、最新のパッチが当たったものではない。このためかどうか分からないが、インストールには意外に苦労した。インストール直後、ATOKONにしても設定を保存できないというメッセージが出てしまう。Webからパッチを入手して、再トライしたら無事動作した。
 心配したTealScriptとの相性もばっちり。POBoxTealScriptの場合、画面右下のPOBoxON/OFFを示すインジケータが消えてしまうため、日本語入力のON/OFF状態が分からなかったのだが、ATOKの場合はきちんと反映される。ただし、TealScript側で、"シフトインジケータを無効(UX50)"オプションをONにしておく必要がある。
 また、ATOKPalm T|X5 Way Keyに対応していないが、Mini's patch for ATOKでパッチを当てるとうまく動いた。日本語入力の切り替えはDIAFEPSwitchで快適。辞書は、Palm T|Xの大容量メモリを活かして、ラージ辞書をメインメモリにぶち込んだ。
 使い勝手は如何に。まず、個人的にはm515PalmOS日本語版以来となる連文節変換はとても使いやすい。ラージ辞書のおかげか、日本語変換もほぼ完璧だし、変換速度も非常に速く、全く気にならないほどであった。
 一つ見つけたのは不具合は、本体をリセットするとユーザ辞書と一時学習結果が失われてしまう事。ユーザ辞書はメモ帳に書き出しておけば後からインポートして復元できる。辞書登録したらこまめにエキスポートしておく必要がある。一時学習結果は、BackupBuddy VFSATD2Lrnをリストアすれば元に戻る事が分かった。まぁ何とかやっていけそうだ。
 今からでもジャストシステムがきちんとサポートすれば、製品として成立するくらいの品質だと思うのだが、さすがにもう開発やサポート人員を割くだけの余裕はないだろうなぁ。