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PDA、スマートフォンユーザ層

MYCOMジャーナルの記事「スマートフォン・PDAユーザーに目立つ高学歴/高収入!? 欧米露で最新調査」を読むと、だいたい日本でも同じような傾向があると思う。
 ビジネスを構築する上でマーケティングは大事だと言われるが、この記事からPDAとスマートフォンが目指す方向が分かる。PDAやスマートフォンは、エンターテイメント向けのツールではなく、ビジネス・ツールの一部なのである。いわゆる「ケータイ文化」ユーザとは決定的に異なることは、有料コンテンツへの興味の有無でもはっきり分かる。
 SONYCLIELinuxに移行する前のSHARPの旧Zaurusが目指してしまったリッチコンテンツを扱えるエンターテイメント・マシンとしてのPDAを、ユーザの多くは望んでいないのだ(もちろん望むユーザもいる)。その意味で、SONYCLIEから撤退したのは正解だし、また本来のPDA、スマートフォン・ユーザのためにも良かったと言えるだろう。
 一方SHARPは、Linux Zaurus以前の旧Zaurusでユーザ層の実態を実体験として学んでいた点でSONYと異なる。そしてLinux Zaurusではビジネス・ツールを充実させ存命を図ると共に、W-ZEROというビジネス・ユーザに好適なマシンを投入しているという点で、唯一、日本ではこの分野で成功している企業といっても過言ではない。
 独自OSによる携帯電話の組込ソフトウェア開発がほぼ限界に達しつつあり、いずれはWindows系、PalmOS系、Symbian系等の汎用OSに統合されることになるだろう。どのユーザ向けにどんなコンテンツを充実させるかが、日本における来るべきスマートフォン戦争の肝となろう。