Focus of Interest -info-
Clumns for iOS, OS X, and more...
Navigation

禁断の果実その2

Palm T|Xのちょっとやばい話、その2。Webブラウザ編と言えば、あのアプリである。
 PalmOS上で動作し日本語がしっかり通るWebブラウザは、Netfrontしか現存しない。Palm T|Xに付属するBlazerShift JISにしか対応しない、XiinoはもはやレガシーなブラウザでありUTF-8に対応しない、Operaはすべての日本語エンコーディングに対応しているがT|Xでは動作があまりに不安定でリセット頻発、期待オープンソース・ブラウザ Universe 3が日本語に対応するのはまだまだ先。
 CLIEに付属していたNetfrontだけが唯一、日本語をきっちりサポートするブラウザであった。これをT|Xにインストールできれば。と、考えた奇特な人々は意外にも日本語圏外にいた(まぁ文字コードよりもインタフェースや機能面のこだわりからだろうが)。それは、Palm T|Xできちんと動くようにパッチの当たったNetfront 3.1だけでなく、CLIEROMに含まれる各種ライブラリやMaxxまでも一緒くたにしたインストーラ形式で配布されており、比較的容易にT|Xにインストールできてしまう。
 「比較的容易に」と表現が微妙なのは、小生の環境においてはそのインストーラではNetfrontを正常に動かす事ができなかったから。本体のハードリセットを行い、完全な初期状態からインストーラを走らせれば、きちんと動作した。ライブラリなどを導入するため、環境依存の部分があるのは仕方がないのかもしれない。おまけにインストールした後は、HotSyncでバックアップ・コンジットがハングアップしてしまうというおまけ付きである。これはNetfront本家のCLIEにおいても同様の現象であり、SONYはバックアップをメモリカードに行うよう推奨していた。こういう点は当時のSONYらしさを物語る証左でもあるね。
 最初の壁さえ越えて導入さえしてしまえば、動作は軽いし、320x480のフルスクリーン表示も可能、画面の回転もできるなど、とても使いやすい。他のどのブラウザよりも安定度も高く、日本語がしっかり読めることもあってか、安心して使える一品である。先に紹介したGraffiti 1ライブラリだけでなく、NetfrontPalm T|Xにインストールできるようにして欲しいPalm Inc.様。
 ところでつい先日、Blazer上で各種の日本語エンコーディングを表示させるためのPalmGateサービスをMiniさんが始められた。これはWWWの黎明期、まだ文字コードをうまく処理できなかったブラウザではよく利用された文字コード変換用のdelegateサーバである。う~ん、でも小生の環境ではBloglinesにログインしようとすると、リセットが掛かってしまうなぁ。Blazerそのものの問題かも知れないが、惜しいなぁ。