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神様のパズル

久々の更新ですが、久々に日本のSFを読みました(やっぱりライトノベルはSFとは言わんよなぁ)。
 「神様のパズル」は2002年に小松左京賞を受賞したSFで、文庫本として出版されていたので手に取ってみた。オビには、「映画化決定」、「ゲーム化決定」と派手だし、表紙もポップで目を引く一冊である。まぁ、日本映画は完全にTV会社の商売道具に成り下がってしまっているので、あまり期待はしてないけど。
 内容はというと「宇宙を作ろう」を話題としながら、日常や、人の生き方へと展開して行き、タッチは軽いながらもなかなか考えさせられた。後半に入るまではとてもSFとは思えない展開なのだが。個人的には最後はもっと「人間」を描いて欲しかったかなぁ。
 ちょうどこの本を京都の東寺を訪れるJR車中で読み終えた。宇宙論の後に立体曼荼羅を見ることになったわけで、これは乙な経験である。宇宙が多次元であって、真実とはある一方向からの射影に過ぎないこと、真実を知ることよりも、自らが何を為し得るかの方が大事なこと、などを改めて考えさせられた次第である。