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PalmOSの終焉

ついにPalmOSが終わることになった。個人的にはUS RoboticsPalmPilotからの長い付き合いも、iPhone 3Gへの移行と共に終了。
 PIMの本質を突いたOSとハードウェアの絶妙ハーモニー、ユーザ向け開発環境など、当時のPalmOSは革新的なPDAだったと思う。残念なのは、携帯電話ネットワーク普及という時代の流れについて行けず、デスクトップとの同期という環境から離れることができなかったことだろう。

 日本での動きを見ているだけでも凋落は突然ではなかった。パーム日本法人の撤退、ハンドスプリング日本法人の撤退、
SONY CLIE撤退と流れを変えられないまま一気に墜ちていった感がある。ACCESSによるPalm Source買収は華々しかったけどねぇ。
 そもそもMacに対応しなくなってからはずっと代替機を探してきたが、Linux ZaurusWindows Mobileも標準PIMPalmOSの足元にも及ばず、ネットワーク接続も何とかできるレベル。特にブラウザはボロボロで、とても使えたものじゃない。
 そう、今はインターネットの時代。Web2.0、ひいてはクラウドをいかにうまく使いこなすかが携帯端末の進むべき道なのである。iPhoneがその引き金を引き、Androidがそれに続き、日本のガラパゴス端末もやがては姿を消すことになるだろう。

 しかし一つだけ言えることがある。携帯端末に必要な機能とは?UIとは?そもそも何を組込み、何を捨てるのか? PalmOSPDAで築いた歴史は、これからのスマートフォンへと受け継がれていくということだ。