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アドレスブックのCSV export

 この時期になるといつも悩ましいのは、どうやって年賀状の宛先を管理するかだ。宛名職人のようなアプリでやっちゃうのが普通なんだろうが、いつディスコンになるか分からないような特定アプリに個人データを依存させたくない。実際、宛名職人のMac OS X版のサポートはかなり怪しい。
 今はiPhoneとの連携も考えて、Mac OS X標準のアドレスブックで何とかしのいでいる。年賀状を受け取った日付のカスタム・フィールドを追加すればそれなりに管理はできるのだが、データ全体を一覧で見渡せないので不便。データ再利用のためにexportしようとしても、今度はvCard形式のexportしかサポートされていないことが問題だ。せめてCSV形式くらいサポートするのが普通だろ?…。Automaterでも標準のフィールドしか扱えない。話題のBento 3も試用してみたが、こちらもカスタム・フィールドはサポートしていない。
 VersionTrackerを探し回り、ようやく見つけたのが名前そのままのExport Address Bookだった。$17のSharewareであるが、すべてのカスタム・フィールドを含んだ上で、TSV, CSV, HTML, vCard形式のexportが可能。最新版はSnow Leopard上でも動作した。AutomaterのActionにも対応し自由に出力をコントロールできる点もナイスである。ドイツ製のアプリケーションであるが、きちんと日本語に対応。UTF-8で書き出せばフィールド・ラベル、アドレスデータ共に問題は何もなし。処理も高速で、2,000件を超えるアドレス情報でも10秒ほどで書き出してくれるので、いろんなパターンで出力しながらExcelなぞでメンテナンスするという使い方もできる。単にexportするだけのアプリケーションとは言え、実に細かいところまで行き届いた良品である。